2009年10月28日水曜日

日本語ボランティア

10月25日でサマータイムが終わり、日本との時差が7時間となりました。

初めてサマータイムという制度の効用を実感しました。1時間長く寝ていられる、夜が長くなる etc...

それはともかく、10月になって大学の日本語授業のボランティアを始めました。タルトゥ大学には、ミヤノさんという日本語教師の方がいらっしゃいます。実はタルトゥにはもう一人、北大からの日本人留学生チエコさんがいて、2人でたびたび授業にお邪魔させてもらって学生の会話相手を努めています。

エストニア人学生はとてもシャイなので、会話を弾ませるのが大変(笑)先生から、「とりあえず何か話して」って言われても、全員が自己紹介した後はほとんどの人がだんまり。「エストニア語話せますか」と質問されたから、自転車でバルト3国を旅する計画があるといったら、苦笑いの後に「頑張って」と一蹴(泣)

エストニア人の内向的な性格はどこか日本人に似ているところもあると思う。会話の必要がないときは無駄のことをベラベラ話したりしないし、外国人、特にアジアやアフリカの人と話すのは少し怖いのかな(笑)

まぁ、日本人も欧米の白人に英語で話しかけられても最初は怖気づくと思うけど。早稲田のロシア語の授業にロシア人が来たとしても、誰も積極的に質問したりしないだろうな。

クラスには、フラットメイトで香港からの留学生の Scottie という女の子もいます。Scottie は日本語を勉強して1年。他の学生は全てエストニア人なので、積極的に日本語で発言しようとする Scottie と、言い方が悪いですけど、ある意味消極的なエストニア人の国民性の違いといったものが浮き彫りになって面白いです。

まぁ、シャイなのが悪いわけではないし、語学の授業でせっかくネイティブの人が来てるんなら積極的になったら、ってだけです。エストニア人はシャイで積極的に他者に働きかけるような人たちではないだろうけど、優しさ、心遣い、歓待心が、北国の寒さで硬直した、微笑みをたたえないその表情の裏に隠れているんだと思います。

とはいったもののエストニア人全員がそうなわけでもなく、チューターの Pille のように話し出すと止まらない人も中にはいるわけですが、エストニア人がシャイだからどうこう言うんじゃなくて、彼らがシャイだと知っているからこそ、こちらが何か工夫して彼らを授業に引き込んでいく工夫をしなければならないでしょう。

エストニア人と一番仲良くなる方法はやはりエストニア語で話すことです。仲良くなったエストニア人の学生や、エストニア語の授業の先生の Mervi とFacebookでコミュニケーションをとるときはいつもエストニア語で書くようにしています。ネイティブの文章を肌で感じることができ、語彙増強にもなり、会話データを保存すれば教科書にもなる。勉強を始めて2カ月、全ての友人から信じられないぐらい上手だと、お褒めの言葉を頂戴しておりますが、それもこれも優しい優しいエストニア人のおかげです。

今後も彼らの助けを借りつつ、1年後にペラペラとエストニア語を話して颯爽と自転車の旅をしている自分を想像しながら、日々勉学に励もうと思います。

午後17時の時点でとっぷりと日が暮れているエストニアより。

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