2009年8月24日月曜日

優しさ


今日、寮のルームメイトがやって来ました。

名前はTuomas君でフィンランドからの留学生です。


フィンランドは教育水準の高いことで有名ですから、いろいろと学べることが多そうです。フィンランドの教育がどのようなものかは良く知りませんが、少なくとも日本人のような型にはまった教育は受けてきてはいないでしょう。物事の見方・考え方が斬新であったり、非常に柔軟な思考力を備えているんでしょう。今日はお父さんとホテル泊まりらしいから明日以降たくさん話せるといいな。


こちらについてやっと生活も落ち着いてきて、身の回りの生活必需品も揃え、自炊もできるようになってきました。スーパーに行くと商品は全てエストニア語で書かれているから、今まで親元で暮らしてきた甘ちゃんの自分には何が何なのかさっぱりでしたが、最近は買い物に行く前に必要な商品や食材を辞書で調べてメモに取る作業を怠らないようにしています。レシートですら教材になります。「品名」「数」「合計」「お釣り」といった単語を調べ確実に語彙を増やしていっています。1年後には英語、エストニア語両方とも生活には困らない程ペラペラに喋れるようになるよう努力しなければ。


英語もろくにしゃべれないまま非英語圏に来てしまった自分。マイノリティーになりたいとか、誰にもできない経験がしたいとか、そういった類の考え方に浮かれて、言葉の壁や文化の違いといった面への認識が完全に甘かった。どんな障害も乗り越えていけると思っていたけど、いざぶち当たってみると予想外に壁は高く厚い。ただ単に自分が弱いからそう感じるのかもしれないが。
最初の数日は現実の前に絶望していたけど、頻繁に連絡してくれる家族のアドバイスや、渡航前に色紙を書いてくれたGAFSの皆さんの厳しくも温かいメッセージが自分を寸前のところで引きとめ、奮い立たせてくれた。


まだ1週間もたってないのに留学生活で何を得たかを言うのは早すぎるけど、家族や友人の「優しさ」というものをこれほどまでにありがたいと思ったことは今までなかった。これから1年間、大学が始まればもっと厳しいことも経験するだろうし、言葉の壁に再びぶち当たるだろうけど、それでも、自分を支えてくれる人がいつもそばにいてくれる、と分かったことは本当に大きなことだ。最終的に壁を乗り越えていくのは自分の意思の強さと行動力だけど、それを支えてくれる人がいなかったら自分はどうなっていただろうか...


また一つ、自分の人生に大きな財産が増えました。

1 件のコメント:

  1. 苅田大先生、お元気ですか?

    ちゃんとブログ読んでますよ。

    早速困難にぶち当たっているようで安心しました。
    俺もTOEFLでボコボコにされて泣きそうです、はい。


    あんまり日本語を見たくないと思うからコメントはこのくらいにするけど、一つだけどうしても苅田に言っておきたいことがある。














    Wii買ったぜ!

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